【柱も壁もない】県産材使い木質トラス工法で大空間を実現! 埼玉県農林公園農産物直売所が完成 | 建設通信新聞Digital

4月20日 土曜日

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【柱も壁もない】県産材使い木質トラス工法で大空間を実現! 埼玉県農林公園農産物直売所が完成

 トーヨー建設(東京都葛飾区)が設計施工した「埼玉県農林公園農産物直売所新築工事」が完成した。木質トラス工法で大スパンを可能にし、柱や壁などがない285㎡の空間を実現した。6月にオープンする。

埼玉県農林公園農産物直売所

 同公園リニューアルの第1弾として、県が価格競争型プロポーザル方式で発注した工事。施設規模は木造平屋建て396㎡。建設地は深谷市本田地内。日木産業が構造設計で協力した。工期は15日まで。
 県の条件は、県産材を使用することと、外部から目立つように視認性の高い施設にすることの2点。これに対して同社は、農産物の直売所となることから、販売スペースの陳列棚を可変できるようにするため、木質トラス工法を提案して採用された。在来工法では6mごとに柱を設けて壁でも支える必要があるが、木質トラス工法によって大空間を実現した。構造部材と建物内部の壁には県産材を使用し、外観には木材の筋交いを設置して視認性を高めた。

285㎡の空間を実現

 同社が木質トラス工法で施工したのは今回初めて。2棟目としてグループ会社が運営するバイオメタン発電所の一部施設に採用することが決まっている。今後について、榎本康雄特建事業設計部係長は「今回と同等規模のコンビニエンスストアなどで棟数を増やしていきたい」と話している。

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