【現場最前線】1号橋梁の下部工が佳境に! 着実に進む国道113号鷹ノ巣道路整備 | 建設通信新聞Digital

4月24日 水曜日

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【現場最前線】1号橋梁の下部工が佳境に! 着実に進む国道113号鷹ノ巣道路整備

 北陸地方整備局羽越河川国道事務所が所管する国道113号鷹ノ巣道路の整備が着実に進捗している。事業を加速させる上で足掛かりとなる、1号橋梁は下部工が佳境を迎え、その姿をみせつつある=写真。同橋の現状、今後の見通しを中心に事業全体を展望した。
 1号橋梁は長さ約190mに達し、事業区間内の橋梁で最も長い。JR米坂線越後片貝駅と越後下関駅間をまたぐため、羽越河川国道事務所は鉄道営業線に影響する工事をJR東日本に委託している。
 下部工は米坂線越後片貝・越後下関間鷹ノ巣Bo(跨線橋)新設他工事として、2016年度から鉄建建設・加賀田組JVが施工している。場所打ち杭の橋台(A1)1基は概ね完了し、パラペットを残すのみとなっている。
 一方、橋脚はP1(左右のP1-LとP1-Rの二柱式)、P2の2基を設置する。現場は地すべり防止区域に指定されており、大雨や地震による土砂災害が懸念されることから、地下に筒状の防護壁を構築し、その中に橋脚を設置する鞘管(さやかん)構造を導入している。
 P1-Lがライナープレート、P1-RとP2がRCセグメントを採用。10月にも橋脚の一部が地上部に現れる見通し。19年内の完成を目指す。
 もう1基の橋台(A2)は鉄道営業線と離れており、羽越河川国道事務所の発注で設置した(完成済み)。
 上部工(鋼橋)については、橋桁などの製作を北陸地方整備局が担当。架設はJR東日本に委託する方針だ。
 道路改良工事などを含む、事業全体の進捗率(事業費ベース)は17年度末までで38%となっている。
 鷹ノ巣道路(長さ約5㎞)は、地域高規格道路新潟山形南部連絡道路(新潟県村上市~山形県高畠町、全長約80㎞)の一部を構成する。
 物流や観光を始めとする地域経済の活性化のほか、災害に強い幹線道路ネットワークの形成、道路利用者の安全性・走行性の向上(急カーブ、急勾配区間、冬季交通障害の回避)に寄与することから、早期開通は地元住民の悲願となっている。
 事業区間内には3トンネルと7橋梁を設置予定。延長は1号トンネルが779m、2号トンネルが856m、3号トンネルが446m、1号橋梁が190m、2号橋梁が83m、3号橋梁が143m、4号橋梁が101m、5号橋梁が17m、6号橋梁が52m、7号橋梁が50mを計画している。

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