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【まだ見ぬ未来を切り開く】「インポッシブル建築展」が19年2月から全国4美術館で開催

最終更新 | 2018/11/27 15:43

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 構想されたものの実現しなかった建築を一堂に集めた「インポッシブル・アーキテクチャー」展が、2019年2月から20年3月にかけて、埼玉県立近代美術館を皮切りに、全国4カ所の美術館で開かれる。「アンビルト」と呼ばれる実現できなかった建築は、建築家や作家の思想や理想を純粋な形で表していると言われる。興味深いのは「インポッシブル」という言葉を使っている点。その突出した構想・夢想、過激な芸術性のために、建てることが不可能だったことを強調している。監修は建築史家の五十嵐太郎氏。同氏によると、藤本壮介氏の「ベトンハラ・ウォーターフロント施設」(セルビア共和国ベオグラード)など21世紀初頭までの約100年間を対象に、国内外建築を取り上げる。

藤本壮介氏「ベトンハラ・ウォーターフロント施設」
(コンピューター・グラフィックス 2012年、ベオグラード)

 企画、構想されたものの、発注者側の予算の都合、あるいは自治体首長の交代、コンペでの落選などで建てられなかった建築、あるいは建築家が実現を目指さなかった建築は幅広い意味でいずれもアンビルトと言われる。それは、表向きになったものだけでも相当数に上る。
 五十嵐氏、埼玉県立近代美術館の話では、展示を検討中の建築家・作家は、ブルーノ・タウト、ウラジミール・タトリン、ヤーコブ・チェルニホフ、ミース・ファン・デル・ローエ、川喜田煉七郎、滝沢真弓、ジュゼッペ・テラーニ、村田豊、コンスタン・ニーヴェンホイス、ジョン・ヘイダック、ハンス・ホライン、アーキグラム、スーパースタジオ、黒川紀章、レム・コールハース、磯崎新、荒川修作+マドリン・ギンズ、ダニエル・リベスキンド、藤本壮介、石上純也など多岐にわたる。
 国内外のこれだけの建築家・作家を扱い、直近を含み約100年間という長期間を対象にするアンビルト展は初めてといえる。
 過去の類似例として五十嵐氏は、自身がかかわった2つの展覧会を挙げる。
 東大大学院生としてかかわった1996年開催の「未来都市の考古学展」(監修・鵜沢隆氏、開催場所・東京都現代美術館)は、18世紀のルドゥー、ブレーなどから20世紀前半までが中心で、20世紀後半のアンビルトは少しだった。
 2004年末-05年にかけて森美術館で開催された「アーキラボ展」は、会場構成を建築家の隈研吾氏が担当して話題にもなった展覧会。五十嵐氏はカタログに論考を寄稿している。展示作品はほぼアンビルトで、20世紀後半の実験建築を紹介する内容だった。
 こうしたことから、今回の展覧会は、対象年代が過去の2つの展覧会を融合したような格好になるが、20世紀初頭のタトリンの「第三インターナショナル記念塔」から21世紀初頭の藤本氏などまで幅広く取り上げること、日本の近代アンビルトもいくつか扱うこと、アーティスト(荒川修作ほか)も少し入ることが特徴といえる。

映像制作・監督:長倉威彦、コンピューター・グラフィックス:アンドレ・ザルジッキ/長倉威彦/ダン・ブリック/マーク・シッチ、〈ウラジミール・タトリン「第三インターナショナル記念塔」(1919年)〉、コンピューター・グラフィックス、1998年

 巡回会場と会期は、埼玉県立近代美術館が2019年2月2日-3月24日、新潟市美術館が同年4月13日-7月15日、広島市現代美術館が同年9月18日-12月8日、国立国際美術館(大阪市)が20年1月7日-3月15日(いずれも予定)。主催は開催各館など。
*   *   *
 五十嵐太郎氏の話
 近年、日本の建築は実作もアンビルト系のプロジェクトも保守化しているように思います。活躍している日本の建築家も、むしろ海外での話題作が増えています。炎上しないことばかりに気を使い、建築的な想像力が抑えつけられている現在だからこそ、改めて建築の可能性、もしくは限界を提示しながら、まだ見ぬ未来を切り開こうとしてきたインポッシブル・アーキテクチャーは意義をもつのではないでしょうか。それぞれが本当に不可能だったのかを考えながら、見ていただきたいと思います。

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