【大建協・現場見学会】建築系高校生が複合施設を見学、現場の流れを体験 | 建設通信新聞Digital

4月20日 土曜日

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【大建協・現場見学会】建築系高校生が複合施設を見学、現場の流れを体験

 大阪建設業協会は、大阪市内で建設が進む福島5丁目・7丁目共同開発計画新築工事(施工=鴻池組)の現場で高校生を対象とした見学会を開いた。大阪府立西野田工科高校の建築都市工学系建築システムの2年生33人が参加。現場をくまなく見て回り工事の流れや工事監督の仕事について学んだ。
 はじめに作業所の池上信太郎所長が、工事概要について説明した。仮設計画や工程計画、着工から現在までの工事の流れなどを詳しく解説した。その後、2班に分かれ、ホテル棟の2階から9階までの各フロアを見て回った。仮設足場やALC(軽量気泡コンクリート)材の建て込み作業、耐火被覆の施された鉄骨、外壁の吹き付け塗装など、フロアを進みながら工事が進んでいく様子を体感した。
 見学後は生徒から多くの質問が寄せられた。「一人前になるにはどれくらいかかるのか」との質問には「この業界は入ってから多くのことを学ぶ必要があり、人にもよりますが10年くらいはかかると思ってください」とアドバイスした。
 施設はホテルと物販店舗で構成する複合施設となる。規模はホテル棟がS造地下1階地上12階建て塔屋1層延べ7804㎡、物販店舗がS造3階建て延べ2449㎡、供用部延べ851㎡で総延べ1万1104㎡。事業主は阪神電気鉄道とJR西日本不動産開発。設計は久米設計・鴻池組JV、監理は久米設計。
 現在の進捗率は48.2%。工期は2019年春まで。

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