【ユニチカ】養生シート「アクアパック」を開発 水しみ込ませ貼り付け&繰り返し使用可能 | 建設通信新聞Digital

5月6日 月曜日

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【ユニチカ】養生シート「アクアパック」を開発 水しみ込ませ貼り付け&繰り返し使用可能

 ユニチカは、水をしみ込ませるだけでコンクリート面に貼れて、繰り返し使用できる湿潤養生シート「アクアパック」を開発した。今春からの販売を予定している。

貼り付け状況

 コンクリートの品質確保のためには、脱型後の初期における養生が重要になる。水和反応で必要な水分を供給する湛水養生や給水養生が最も有効とされるものの、垂直な壁や天井ではスペースの確保や水の補給管理が負担となる。このため、型枠を残して養生する方法やシートで覆って乾燥を抑制する方法が採用されている。
 アクアパックは、保水部の天然コットン繊維とポリエステル製非透水性フィルムの2層構造。コットンにコンクリート表面の改質効果があるケイ酸塩系水溶液をあらかじめ含ませて乾燥しており、コンクリートに貼り付ける際に保水部に水をしみ込ませるだけで貼れる。貼り付け後、養生が完了するまで水を供給し続ける必要がなく、水中養生と同等の効果がある養生ができる。転用が可能なため、繰り返し使用できる点も大きな特長となっている。転用しても養生効果は低下しない。
 圧縮強度試験では、従来の封かん養生と比較して約10%の強度向上効果が認められ、透気試験でも封かん養生より透気係数が約2.8倍を示した。促進中性化試験では、封かん養生より中性化深さが約12%向上した。

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