日本工営は2日、東京都千代田区のホテルグランドパレスで2019年度久保田豊基金助成金贈呈式を開いた。開発途上国からの留学生や研究者を支援するもので、今回は過去最多となる33カ国199人の応募者の中から、8カ国11人を選考した。
基金運営委員長の有元龍一社長は「助成金が皆さんの勉強、研究の支えとなることを心から願っている」と述べるとともに、創設者である久保田豊の「人づくり、国づくり」の精神を伝えながら「久保田豊から続く情熱を受け止めて、母国に帰った後も、国づくりに役立ててほしい」と呼び掛けた。
受給者を代表して、地震工学を研究しているアルバノ・アカシオ・アジュダさん(モザンビーク)は「日本で勉強したことを、高い耐力を持つ構造物をつくることに役立てたい。耐震性を高めることで、多くの人の命を救うことができる」と述べた。
今回の受給者は次のとおり(国籍・所属校、敬称略)。
▽アーサン・ヌスラット(バングラデシュ・岐阜大)▽テェイ・ウィン(ミャンマー・同)▽テベレタアケ・トカンテタアケ(キリバス・アジア学院)▽チャンド・モハン・バハドゥール(ネパール・北大)▽イムラン・ムハマド・アル(バングラデシュ・同)▽サルマ・ヌル・ファマディン(インドネシア・東京工大)▽アルバノ・アカシオ・アジュダ(モザンビーク・埼玉大)▽バタバヤル・ペレジェー(モンゴル・お茶の水女子大)▽ディエラ・ナタニア(インドネシア・帯広畜産大)▽ファドヒル・ムルシダ(同・九州大)▽チェダディ・モハメド・アキル(モロッコ・慶応大)。
公式ブログ
【日本工営・久保田豊基金助成金】開発途上国からの留学生・研究者を支援 19年度は8ヵ国11人選考
[ 2019-07-04 ]