【りんかい日産ら「テーパー型杭」】CO2排出量・コスト削減を達成 洋上風力発電向けに技術を展開 | 建設通信新聞Digital

5月7日 火曜日

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【りんかい日産ら「テーパー型杭」】CO2排出量・コスト削減を達成 洋上風力発電向けに技術を展開

 りんかい日産建設は、寄神建設、ユニバーサルエネルギー研究所との3社で開発を進めているテーパー型基礎杭(テーパー杭)について検討会を開き、2019年12月から20年1月の東播磨港(兵庫県播磨町)で実施した海上実証試験の結果報告と内容の審議を行った。

テーパー杭打設のようす

 りんかい日産建設の大下英治執行役員土木営業担当は「従来のストレート杭工法と比べて、CO2排出量とコストの削減という当初の目的が達成された」と説明した。同社はこの技術を、着床式洋上風力発電向けに展開することを目指す。
 検討会委員の日坂仁環境省地球環境局地球温暖化対策課地球温暖化対策事業室室長補佐は「洋上風力発電は、CO2排出削減の重要なツールとして世界的に注目されており、政府でも事業化のための法改正準備を進めている」と技術の重要性について述べた。
 審議では、従来のストレート杭と比べたテーパー杭の効果として 「CO2排出量は1本当たり4.8t削減」「コストは1本当たり511万4000円削減」 が示された。
 
 
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