【在室でも照射、安全殺菌】JR渋谷駅改良工事の各事務所に導入 「エアロシールド」とは? | 建設通信新聞Digital

4月26日 金曜日

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【在室でも照射、安全殺菌】JR渋谷駅改良工事の各事務所に導入 「エアロシールド」とは?

 JR東日本スタートアップ(東京都港区、柴田裕社長)とエネフォレスト(大分市、木原寿彦代表取締役)は、JR東日本が進めているJR渋谷駅改良工事の各工事事務所に、紫外線照射装置「エアロシールド」を導入している。紫外線の中でも最も殺菌効果が高いとされているUV-Cを室内上部に照射し、自然対流によって空気が循環することで空気環境対策が可能な製品。特殊なルーバー構造と独自の安全管理方法によって、人がいる環境でも安全に使用できる。

照射イメージ

 両社は、2018年12月から19年2月にJR大宮駅とJR南越谷駅で同製品の実証実験を実施。 浮遊菌検査によって対策を講じる前後の菌量の平均値を比較したところ、装置を稼働することで大宮駅では90.5%、 南越谷駅では90.4%減少したことを確認した。
 また、人の出入りが少ない空間だけでなく、待合室やみどりの窓口のような人の出入りが多く扉の開閉頻度も高い空間でも、浮遊菌量が減少することを確認している。
 この結果を受けて、JR東日本の渋谷駅改良工事のうち、埼京線ホームの山手線ホームとの並列化の大規模切換工事への対応として、JR東日本東京工事事務所と東京電気システム開発工事事務所の執務室と監督する5カ所の現場事務所に、5月から同製品の導入を開始した。

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