【軽量・広視野角のメガネ端末】リコー スマートグラス事業化に向けパートナー企業を募集 | 建設通信新聞Digital

4月30日 火曜日

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【軽量・広視野角のメガネ端末】リコー スマートグラス事業化に向けパートナー企業を募集

 リコーは、両眼視タイプとして世界最軽量でありながら広い視野角を確保したスマートグラスを開発した。今後、事業化に向け、パートナー企業を募集し、実用化に向けて開発を進める。

開発中のプロトタイプ

 スマートグラスは、メガネ型のウェアラブル端末で、パソコンやスマートフォンなどと連携し、現実の視界を見ながら、スマートグラスのディスプレー上にデジタル情報を重ねて表示する。i-Constructionが広がる中で、建設現場でも活用が期待されている。ただ、従来のスマートグラスは、一般的なメガネの3倍以上の重さがほとんどで、短時間の遠隔作業支援を目的とした使い道に限られていた。現場での一般業務などでの活用を想定すると、終日着用しても疲れない軽さと、多様な情報表示が可能な広い視野角を両立する必要があった。
 新たに開発したスマートグラスは、レンズ部分に独自開発した薄型・軽量のプラスチック導光板を採用し、重量49グラムという軽さでありながら、1m先に約30インチの画面が見える広い視野角を実現した。ディスプレーユニットとレンズを一体化する従来のスマートグラスと異なり、ディスプレーユニットをこめかみ付近に配置可能な特殊な光学技術を採用して鼻にかかる荷重を一般的なメガネ程度に抑えた。レンズ部分は、プラスチック微細構造の射出成形によって安価に量産できる。デザインは、普段の生活で違和感なく着用できるよう、メガネメーカーの協力を得て親しみやすいデザインにした。
 着用者が見ている視界を遠隔地のパソコンなどに送信して指示を受けたり、現実の風景に情報を重ねて表示するAR(拡張現実)機能の活用といった使用方法が考えられる。

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