【安藤忠雄】宿願の「ガラスのない光の教会」が原寸大で国立新美術館に! 展覧会は9/27から | 建設通信新聞Digital

5月3日 金曜日

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【安藤忠雄】宿願の「ガラスのない光の教会」が原寸大で国立新美術館に! 展覧会は9/27から

 「なにより絶望からスタートした」と自らの建築設計活動を振り返るのは建築家の安藤忠雄氏。独学で建築を学ぼうと日本全国を回り、さらにはシベリア鉄道で渡欧。ケープタウンに向かう船上では「人間1回しか生きられない。命の限り生きてやる」と思ったという。
 ロンシャンの礼拝堂を見て「建築は人が集まる場所をつくるものだと感動した」とも。1989年に完成した『光の教会』(大阪府茨木市)は、「光が人を集める」と着想した。当初から十字架のスリットには「ガラスがない方がいい。光とともに風も入る」と建築主に提案したが、夏は暑く冬は寒いとの理由で却下され続けているという。
 その宿願というべき「ガラスのない光の教会」が今秋、東京・六本木の国立新美術館にお目見えする。テラス上にコンクリート打ち放しによる「祈りの空間」を原寸大で再現する。「勇気をもち一歩踏み込んでやることの面白さを感じてもらいたい」という、安藤忠雄展の開幕は9月27日。

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