【プラスチック排出ゼロ目指し】高砂熱学工業 安全標識・配付資料などの作成に新素材導入 | 建設通信新聞Digital

5月17日 金曜日

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【プラスチック排出ゼロ目指し】高砂熱学工業 安全標識・配付資料などの作成に新素材導入

 高砂熱学工業は、石灰石を主原料とする新素材「LIMEX(ライメックス)」を使用した建設現場の安全標識や配付資料などの作成を開始した。プラスチックや紙の代替となり、製造過程で水や木をほとんど必要としないため持続可能な社会に貢献できる。今後、建設現場で使われているプラスチック製品についても切り替えを検討していく。

現場で耐久性などを検証中

 新素材で製作したのは安全標識4種類と技術紹介冊子『グリーン・エア・テック』約7000冊、クリアファイル6400枚。安全標識は6月から東京本店の2カ所の建設現場に試験導入し、耐久性・視認性・安全性などを検証している。
 今後は、建設現場で使用するカラーコーンやバルブ札、養生材など他のプラスチック製品の切り替えを検討するほか、使用済みの製品を回収して新しい製品へアップサイクルする仕組みの構築、資材メーカーとの協働などにも取り組んでいく。
 加えて、2019年度に新ユニフォームを導入した際に余った旧ユニフォームの生地を活用したエコバックを作成した。全社員に配布し、レジ袋の代替や防災グッズのまとめ袋などとして利用するよう促している。これらの取り組みを進めることで、脱プラスチックに向けた取り組みを加速させ、将来的には同社から排出するプラスチックをゼロにしていくことを目指していく。

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