パナソニック・ライフソリューションズ社が開発した「IDA認証照明器具」の防犯灯が、福井県大野市に試験設置される。設置は、同市が「星空保護区」の認定を目指す取り組みの一環となっている。
同製品は、光害対策を進めるNPOの国際ダークスカイ協会(IDA)が、光害の少ない照明を認証する「星空に優しい照明」を、1月に日本で初めて取得した。上方光束比率0%(上方への光漏れが一切ない)仕様や、3000K(ケルビン)以下の白熱電球に近い色温度によって、落ち着きのある景観を演出する。防犯灯のほか、道路灯タイプが認証を取得している。
大野市が認定を目指す星空保護区は、IDAが光害の影響のない暗く美しい夜空を保護・保存する取り組みを奨励するために、特定の地区などを認定する制度。同市は福井工業大学と相互連携協定を締結し、2023年度に、アジア初の星空保護区(アーバン・ナイトスカイプレイス部門)の認定を目指している。認定を受けるためには、光害への普及啓発活動、屋外灯の光害対策などが必要となる。