【コロナ禍でも"現場見学会"】東洋建設が学生を招待し取組紹介 MR・VRの活用を映像で解説 | 建設通信新聞Digital

5月7日 火曜日

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【コロナ禍でも”現場見学会”】東洋建設が学生を招待し取組紹介 MR・VRの活用を映像で解説

 東洋建設は、コロナ禍で学生向けの現場見学会を開けない中、名古屋工業大学、豊橋科学技術大学、中部大学の学生を対象に、「平成30年度三遠道路1号橋下部工事」(愛知県東栄町、発注者=国土交通省中部地方整備局浜松河川国道事務所)でウェブによる現場見学会を開いた。本社・支店・現場をつないで現場中継を盛り込みつつ、工夫しながら進行した。

MRゴーグルからの視界を画面上で紹介した


 見学会では、工事概要の説明後、現場と名古屋支店、本社をつなぎ、現場の現況リポートのほか、ドローンでの空撮による施工状況の解説をリアルタイムで実施。MR(複合現実)ゴーグルを使った配筋干渉のチェックでは、ゴーグルを装着して現場と3次元モデルを重ね合わせて見える視界を画面上に映し出した。CIMモデルを使った施工検討の内容も、3次元モデルをふんだんに提示しながら説明した。大学生の見学者に合わせ、専門的な内容の温度能力解析も講義した。現場でのVR(仮想現実)ゴーグルを使った安全教育も、仮想空間を画面に提示しながら活用方法を解説した。

 「平成30年度三遠道路1号橋下部工事」は、長野県飯田市の中央自動車道と静岡県浜松市の新東名高速道路をつなぐ三遠南信道路のうち、南部の三遠道路の一部橋脚を構築する。東栄インターチェンジが近く、道路本線・出入り口のランプを支持するため、最大梁幅が26.7mに及ぶ。工期は、2019年1月から21年1月までで、10月末の進捗率は91%となっている。

 質疑応答では、「休暇の取得状況は」との質問に現場担当者が「この現場は完全に土日を休めている」と回答した。このほか、現場での環境配慮策や温度能力解析について、質問が挙がった。

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