【アジア諸国にリサイクル事業を】JFEエンジのオイルスラッジ処理事業 中国で実証開始 | 建設通信新聞Digital

5月17日 金曜日

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【アジア諸国にリサイクル事業を】JFEエンジのオイルスラッジ処理事業 中国で実証開始

 JFEエンジニアリングは、東京センチュリー、北京和栄工程技術有限公司(北京市、周渊博董事長)と、2021年から中国国内でオイルスラッジの処理事業に進出するため、合弁会社「北京和栄富盛環保科技有限公司」の設立に合意した。合弁会社は中国顧客からオイルスラッジ処理事業を受託し、今後の実証事業の中で技術検証と事業性を確認する。

 JFEエンジニアリングは、事業化の最終判断後、事業を同社初の「海外運営型事業」として推進し、中国国内で3年間で10カ所程度展開していくことを目標とする。将来的には環境規制強化が見込まれる東南アジアへの展開も目指す。

 合弁会社は実証事業で石油会社製油所などのオイルスラッジ排出事業者敷地内に処理設備を設置し、1事業所当たり年間数万t排出されるオイルスラッジをオイル・水分・固形物に分離し、オイルの再利用率を高めることで資源循環を実現する。

 24日に東京都千代田区のJFEエンジニアリング東京本社で合弁契約締結式が開かれ、同社の大下元社長は「日中共同の事業をぜひ成功させ、この実績が十分に拡大できれば日本、中国のみならず、アジア諸国にリサイクル事業を広げていきたい」と述べた。

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