LIXILは、コロナ禍による暮らし方・リフォームの変化について明らかにするため、ファミリールーティン(家庭内の習慣)の変化について調査し、結果からリフォーム需要の変化を分析・発表した。
コロナ禍で新しく心掛けるようになった習慣(複数回答)は、「帰宅したら消毒」が44.8%、「定期的な換気」が42.8%、「週末のまとめ買い」が26.8%、「帰宅したらすぐ着替え・お風呂」が23.8%と上位を占めた。また、89.9%が新しい習慣を今後も続けたいと回答し、習慣の変化はかなり不可逆的である傾向が出た。
住宅リフォームコンサルタントの尾間紫一級建築士事務所OfficeYuu代表は、18日のオンライン発表で「部分的には、換気のしやすさ、収納、帰宅してどこにも触らず手洗いや入浴ができる間取りが求められている。さらに、コロナ禍で在宅時間が増え、既存の家事負担も増え、コロナ対策の消毒など新たな家事も増えた。全体的には、いままで以上に家事負担の低い建材や間取り、特に掃除しやすさが求められる」と指摘した。
調査は2020年12月にインターネットで実施した。対象は全国の30~40代既婚男女、子どもあり、持ち家(戸建、マンション)の800人。これについて尾間氏は「調査では4人に1人が現状の住宅に不満があると回答した。調査対象は年齢的に考えて、住宅を取得してから比較的間もない層であり、ほかの層ではもっと不満が多いのでは」と補足した。