【復興状況が一目瞭然】東北地域づくり協会『3・11航空写真で見る復旧・復興の記録』 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【復興状況が一目瞭然】東北地域づくり協会『3・11航空写真で見る復旧・復興の記録』

 東北地域づくり協会(渥美雅裕理事長)は、東日本大震災で被災した各地の定点航空写真を時系列的にまとめた写真集『3・11航空写真で見る復旧・復興の記録』を発刊した。同協会の震災伝承活動の一環として制作したもので、今後、自治体や学校などの公的機関、震災伝承施設に提供する予定だ。

宮城県気仙沼市の被災前から現在までの航空写真


 撮影ポイントは岩手7地点、宮城13点、福島4地点の計24地点。いずれも被災前と被災直後(2011年3~6月)、復興期間(14~17年)、現在(20年10~11月)の4時期の状況をほぼ同じ高度・角度から撮影している。

 震災前と震災直後の写真を比較すると、巨大津波により奪われたまちや自然の変わりようが一目でわかる。また、復興期間と現在の写真からは、この10年間で進められたまちづくりやインフラ施設の復旧・復興の進捗が見て取れる。

 渥美理事長は「過酷な経験から得た教訓は、風化させることなく、災害から命を守るための情報として広く発信され、生かされなければならない。写真集を見た人には、どのような状況からでも立ち直ることができるという希望を感じてほしい」と話している。

 写真集はA4サイズ、50ページ、オールカラー。3000部発行。個人・法人対象の入手方法は同協会ホームページ(https://www.tohokuck.jp)に掲載している。



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