【業務用小空間に提案】ダイキン工業 紫外線照射技術を追加したストリーマ空気清浄機を発売 | 建設通信新聞Digital

5月4日 土曜日

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【業務用小空間に提案】ダイキン工業 紫外線照射技術を追加したストリーマ空気清浄機を発売

 ダイキン工業は、業務用の小空間で使用する空気清浄機の需要拡大を受け、店舗、クリニック、シェアオフィスなどの個室向け「UVストリーマ空気清浄機」を4月26日から発売する。同社独自の「ストリーマ技術」に、深紫外線を照射する「UVCLED」と「抗菌HEPAフィルター」を追加し、ウイルスや菌の抑制性能を高めた。

 同製品は、室内の空気を機内に吸い込み、抗菌HEPAフィルターで0.3マイクロmの微小粒子をとらえつつ、ストリーマ技術で高速電子を放出したり、UVCLEDから深紫外線を放出して有害物質の分解、殺菌、ウイルスの不活化(感染力を失わせること)をした空気を室内へ戻す。試験では、25m3の空間で、30分稼働させて99%以上の菌やウイルスを抑制した。

 専用のスマートフォンアプリで本体に触らず操作可能とした。今後も複数台の操作やフィルター交換時期の把握など機能を拡充する。幅と奥行が27cm、高さが50cmで小空間にも設置しやすい。事業者向けの積算見積価格は14万円(税別)。

 舩田聡常務執行役員空調営業本部長は、会見で、新製品の背景について「空気清浄機の市場は、新型コロナウイルスの影響で、不特定多数の人が出入りする小空間向けの需要が拡大している」として、同社は2021年度の空気清浄機販売台数を、20年度比で30-40%増となる100万台とし国内シェア3割占有を目指す。小泉淳空調生産本部商品開発エグゼクティブリーダー主席技師は需要拡大について「業務用の空気清浄機市場は、19年度から20年度で2.5倍に伸びたと推計する」と補足した。

 森田重樹執行役員空調生産本部長は「同製品を含めた空気清浄機の国内需要へ迅速に対応するため、当社の滋賀製作所に1億円弱を投資してラインを増設した」と述べた。



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