【時代の変化に合わせ】大成ロテック研修施設がリニューアル 個室化&ウェルネス空間を設置 | 建設通信新聞Digital

5月3日 金曜日

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【時代の変化に合わせ】大成ロテック研修施設がリニューアル 個室化&ウェルネス空間を設置

 大成ロテックは、創立60周年事業の一環として、埼玉県鴻巣市の研修センターの一部をリニューアルした。研修生の宿泊スペースとなっている2・3階の一部約700㎡を改修し、完全個室化したほか、各部屋に設けられていた共用スペースを廊下と一体化させ研修生同士のコミュニケーションを促進するウェルネススペースとした。工期は2020年12月から約3カ月半で、設計施工は大成建設が担当した。

廊下を広げてウェルネス空間を設置


 同施設は、1991年に創立30周年記念事業の一環として設置され、その後も時代の変化に合わせて改修を加えてきた。直近では、16年に各居室へパーテーションを設置し、2人部屋を分割して半個室化した。ただ、完全な個室とはなっていなかったため、プライベートの確保や空調などに多少難があった。

 今回の改修では、パーテーションはそのまま活用して解体費用などを削減しつつ、空調や壁などを整備して各居室を完全個室化した。加えて、共用スペースを廊下と一体化することでフロアの中央に広いスペースを確保し、そこにウェルネススペースを設置した。

 ウェルネススペースは、アクティブゾーン・リラックスゾーン・スタディゾーンの3つに区分しており、デザインは道路舗装会社であることを意識して、外構を想起させるような素材・色調としたほか、水平のラインを積み重ねて舗装の積層をイメージした棚なども設えた。

 共用のシャワールームを2カ所設置しており、今後トイレを男女別にリニューアルすることも予定している。

 設計を担当した大成建設設計本部建築設計第四部の横山恭太シニア・アーキテクトは「新入社員はコミュニケーションが重要だ。ウェルネススペースで活発にコミュニケーションを交し、チーム力や結束心を育んでもらいたい」と期待を示す。同建築設計第四部の小野塚直氏も「研修施設へのウェルネススペースの設置は今回が初めての取り組み。共用空間が起爆剤となり、どのようなコミュニケーションが生まれるのか期待している」と語った。

 リニューアルしたフロアは、同社の社員や大成建設の基幹専門工事業者で組織する倉友会連合会の研修で利用する。既に4月に入社した同社の新入社員が利用しており、「きれいで使いやすい」と好評を得ている。

改修前の廊下



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