【ディープラーニングで異常を自動検出】「架空送電線撮像検査システム」きんでんが開発 | 建設通信新聞Digital

5月6日 月曜日

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【ディープラーニングで異常を自動検出】「架空送電線撮像検査システム」きんでんが開発

 きんでんは、深層学習(ディープラーニング)による画像解析で電線の異常個所を自動検出する「架空送電線撮像検査システム」を開発した。鉄道の架線検測技術を持つ明電舎と共同開発したもので、撮像BOXや自走式装置、異常箇所を自動検出して報告書を作成する検査アプリケーションを新たに製作した。

架空送電線撮像装置による送電線点検状況


 従来の点検作業では、撮像BOXを取り付けた自走式の装置を使って電線を撮像した後、目視で異常個所を特定している。同システムにより異常検出時間の大幅な短縮と担当者の疲労軽減、点検漏れの防止などの効果を見込む。

 仕様は外寸が幅350mm、高さ600mm、奥行745mmで、重量が46㎏。外径7.8-18.2mmの線種に対応し、走行速度は高速時1分当たり12m、低速時同3m。

 今後、学習データなどを蓄積して検査アプリケーションを更新し、検出精度の向上に努めていく。さらに自走式装置が走行不能になった場合を考慮し、架空線径間ダンパーに対応した支援自走機の開発も進めている。



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