【中部地方整備局】インフラ分野のBIM/CIM活用人材育成 「中部インフラDXセンター」開設 | 建設通信新聞Digital

4月28日 日曜日

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【中部地方整備局】インフラ分野のBIM/CIM活用人材育成 「中部インフラDXセンター」開設

 インフラ分野のDX(デジタルトランスフォーメーション)を担う人材育成の拠点が誕生――。中部地方整備局は25日、「中部インフラDXセンター」を同局中部技術事務所内(名古屋市)に開設した。DXセンターはVR(仮想現実)、ウェアラブルカメラなどの体験施設(1階)、3DCADソフトを導入した高性能PCを40台配備する研修室(2階)で構成。BIM/CIMを利用できる人材の研修・学習体験施設として活用する。

堀田局長(右)と林企画部長


 開所式のあいさつで堀田治局長は、2023年度から原則すべての直轄工事にBIM/CIMを導入することに触れ、「この施設を使って、地域の一般土木Cランクを中心に、BIM/CIMを活用できる人材を計画的に育成していく」と述べた。

 次いで「中部インフラDXセンターに期待すること」と題してウェブ形式でパネル討議を行った。秀島栄三名古屋工業大大学院工学研究科教授、鈴木温名城大理工学部社会基盤デザイン工学科教授、山崎俊夫函館工業高等専門学校社会基盤工学科准教授、林正道同局企画部長の4人が、3次元モデル活用の課題、教育機関における人材育成の取り組みについて意見を交わした。

 林企画部長は「DXは生産性を高めるだけでなく、安全性向上、若手や女性の活躍の場の拡大にもつながる。国、自治体、建設企業のほか、学生に対する講習も実施したい」と語った。

 続いて、i-Constructionモデル事務所の新丸山ダム工事事務所とつなぎ、新丸山ダム事業の遠隔臨場などを実演した。

ウェブ形式で行われたパネル討議



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