【技術評価証授与】新技術・タフネスコート工法に期待 土木学会 | 建設通信新聞Digital

4月26日 金曜日

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【技術評価証授与】新技術・タフネスコート工法に期待 土木学会

左から石田委員長、宇野氏、塚田専務


 土木学会(谷口博昭会長)は9日、東京都新宿区の土木会館で、技術評価制度に基づく技術評価証授与式を開き、タフネスコート技術研究会が依頼した「ポリウレア樹脂を用いたコンクリート構造物の機能保持・向上技術(タフネスコート工法)」に学会の塚田幸広専務理事が評価証を手渡した。技術評価実績は9日時点で27件となっている。
 タフネスコート工法は、ポリウレア樹脂が持つ酸・アルカリ、紫外線に対する化学的抵抗性、耐候性を生かし、コンクリート構造物の表面に専用のポリウレア樹脂を吹き付けることで、当該構造物に対する剥落防止、貯水性確保、耐久性向上、耐衝撃性向上を実現する。トンネルや貯水槽などで活用する。
 学会技術推進機構技術評価委員会の石田哲也委員長は、「吹き付け厚さの取り扱いが評価の焦点になった」と明かし、「さらなる進歩に向けたスタートにしてほしい」と述べた。塚田専務は「新技術をいかにして現場にインボルブさせるかが重要」との考えを示した。
 タフネスコート技術研究会の宇野昌利氏(清水建設)は、今回の評価結果と評価委員会の審査に謝意を表した上で、「本工法の普及促進を通じ、社会に貢献していきたい」と話した。



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