【川越線荒川橋梁改築】軌道を上流側へ 関東整備局とJR東が協定締結 | 建設通信新聞Digital

4月24日 水曜日

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【川越線荒川橋梁改築】軌道を上流側へ 関東整備局とJR東が協定締結

架け替え位置

 関東地方整備局とJR東日本は28日、「一級河川荒川改修事業に伴うJR川越線荒川橋りょう改築工事に係る基本協定」を締結した。周辺の土地利用状況や鉄道運行への影響などを考慮し、指扇駅(さいたま市)から川越車両センター(埼玉県川越市)間の軌道を上流側に移す。整備延長は約2500m。うち約2000mが橋梁形式となる。今後、JR東日本が2021、22年度を委託期間に発注見込みの概略設計業務などを通じて詳細なルート・構造を固める。

 全体事業費に約1670億円を想定する荒川第二・三調節池整備事業の一環として、JR川越線荒川橋梁を改築する。

 第二調節池の整備区間内にある同橋梁周辺の堤防は高さや幅が不足している。調節池事業の中で橋を架け替え、堤防を高くする。橋面は現況より約4-5m、堤防は現況より約2.5-2.8m上がる。

 現況と同じ単線とし、駅と車両センターを移設しないことなどを条件に架け替えの位置を決めた。今後の設計や施工を円滑に進めることなどを目的に基本協定を結んだ。詳細なルート・構造などは、3県市(埼玉県、さいたま市、川越市)で実施している「JR川越線荒川橋りょうの複線化仕様での架換えに関する調査」の結果も踏まえ、今後の概略設計などで固める。概略設計後のスケジュールは未定だが、調節池事業の事業期間となる30年度までには改築を終える計画だ。

 「JR川越線荒川橋りょうの複線化仕様での架換えに関する調査業務委託」は22年3月18日を履行期限に日本交通技術が受託している。複線化仕様での架け替えに向け、整備局、埼玉県、さいたま市、川越市、JR東日本(オブザーバー)による協議会が20年11月に発足している。協議会としての最終報告書は22年2月上旬にもまとめる。



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