全体事業費に約1670億円を想定する荒川第二・三調節池整備事業の一環として、JR川越線荒川橋梁を改築する。
第二調節池の整備区間内にある同橋梁周辺の堤防は高さや幅が不足している。調節池事業の中で橋を架け替え、堤防を高くする。橋面は現況より約4-5m、堤防は現況より約2.5-2.8m上がる。
現況と同じ単線とし、駅と車両センターを移設しないことなどを条件に架け替えの位置を決めた。今後の設計や施工を円滑に進めることなどを目的に基本協定を結んだ。詳細なルート・構造などは、3県市(埼玉県、さいたま市、川越市)で実施している「JR川越線荒川橋りょうの複線化仕様での架換えに関する調査」の結果も踏まえ、今後の概略設計などで固める。概略設計後のスケジュールは未定だが、調節池事業の事業期間となる30年度までには改築を終える計画だ。
「JR川越線荒川橋りょうの複線化仕様での架換えに関する調査業務委託」は22年3月18日を履行期限に日本交通技術が受託している。複線化仕様での架け替えに向け、整備局、埼玉県、さいたま市、川越市、JR東日本(オブザーバー)による協議会が20年11月に発足している。協議会としての最終報告書は22年2月上旬にもまとめる。