【越境建築家たちと対話】海外在住建築家8人と11月から JIA | 建設通信新聞Digital

4月20日 土曜日

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【越境建築家たちと対話】海外在住建築家8人と11月から JIA

六鹿会長(右)と竹馬委員長


 日本建築家協会(JIA、六鹿正治会長)の国際委員会(竹馬大二委員長)は、世界的なパンデミックの中で国境を始め、さまざまな“境界”を超えて活躍する「『越境建築家』たちとの対話シリーズ」のPart2となるウェブセミナーを、11月から2022年4月まで計6回オンラインで開く。欧米やアフリカ、アジアなど海外に在住する日本人建築家など8人にスポットを当てた前回のウェブセミナーに続き、今回は建築家にとどまらず、建築教育や異業種連携、国際支援などの立場から幅広く「越境への誘い」を発信していく。

 21日に会見した六鹿会長は、「日本をベースにしながら海外と行き来している人たちとコロナ禍での仕事の仕方、建築や都市に対する見方の変容、またカーボンニュートラルやSDGs(持続可能な開発目標)なども議論したい。異なる状況に身を置き、さまざまなボーダーをクロスする中で建築のプロフェッションがどうあるのか、海外のありようを含めてJIA会員を中心に建築家が国際的な事柄により広く大きく関心を持ってもらい、知見を共有したい」と期待を込めた。

 竹馬委員長も「単純に国境を超えるだけではなく、職域や文化など、いろいろな目に見えないボーダーがある」とし、来年以降も「取り扱うテーマを広げ、ボーダーを深掘りしてパワーアップしながら続けていきたい」と意欲を示した。これと並行して、日本人建築家の国内での活動を世界に広く発信していくセミナーも来年以降実施していく計画だ。

 セミナーは11月から毎月第3金曜日の午後7時から8時まで、ZOOMウェビナーを利用してオンライン開催する。事前登録は不要で誰でも無料で視聴できる。CPD認定プログラムで視聴後にアンケートに答えることで1単位取得できる。

 開催スケジュールは次のとおり。
 ▽第1回(11月19日)「ボーダレス」=寺本健一Office of Teramoto代表、山雄和真waiwai Founding Partner東京事務所代表▽第2回(12月17日)「中国におけるビッグネスビジネス(仮)」=陸鐘驍日建設計グローバルデザイン部門プリンシパル▽第3回(2022年1月21日)「建築とビジネスの垣根を取り払う/教育と不動産開発の融合『U Share』(仮)」=大江太人Fortec Architects代表取締役、上田真路KUROFUNE Design Holdings代表取締役▽第4回(同2月18日)「都市を生き抜くための空間-ナイロビのノンフォーマルスクール(仮)」=井本佐保里日大理学部建築学科助教▽第5回(同3月18日)「建築の学生と大学は持続可能性に関して何ができるか?」=エルウィン・ビライシンガポール工科デザイン大教授/CSO・最高サステナビリティ責任者▽第6回(同4月15日)「持続可能な都市化とSDGsのローカライゼーション」=是澤優UN Habitat国連人間居住計画アジア太平洋地域代表。


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