土木学会関東支部(樫山和男支部長)は13日、2021年度コンクリートカヌー大会を開いた。前年度は新型コロナウイルス感染症の影響で開催を見送ったが、今年度は初のオンライン方式のプレゼンテーション大会とした。参加9校10チームが力作を持ち寄り、設計コンセプトやデザイン性などを説明した。事前審査とプレゼンテーション審査の結果、横浜国立大学大学院コンクリート研究室が優勝した。

優勝メンバーと製作したカヌー
同研究室の修士1年生が中心となり、「徹底的な環境負荷配慮」をコンセプトにカヌーを製作した。カヌーの名称は「Salty sluDGes」。SDGs(持続可能な開発目標)を意識し、コンクリートの材料に海水のほかスラグ、再生骨材などの副産物を使用した。
準優勝は群馬工業高等専門学校(カヌー名称=たにがわ)、3位は日本大学理工学部交通システム工学科(同=船橋交通アトリエペンギン)。プレゼンテーション賞は栃木県立宇都宮工業高等学校Aチーム(同=雪月風花)、インパクト賞(日刊建設通信新聞社賞)は同校Bチーム(同=LIGHTNING)を選定した。
樫山支部長は冒頭、「ことしで26回目の開催で、長い歴史と伝統に支えられたイベントになる」と大会概要などを説明した。その上で「プレゼンテーションで自慢のカヌーをアピールしてほしい」とあいさつした。
大会は日刊建設通信新聞社など専門紙3社が協賛し、関東地方整備局が後援した。
その他の受賞学校とカヌー名称は次のとおり。
〈チームワーク賞〉祐誠高等学校「C-Hawks 2021」
〈セメント賞〉栃木県立那須清峰高等学校「Blue Giraffe」
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