システムは、地震発生直後に津波シミュレーションを行い、被害を推計する。南海トラフ域で発生する地震を想定し、地震発生直後に総距離6000㎞に及ぶ太平洋沿岸地域の津波被害の推計を約30分以内に行う。これほどの短時間で津波浸水被害推計を行うシステムは、世界初という。
また、システムの耐障害性向上のため、東北大と大阪大の2拠点で、NECのスーパーコンピューター「SX-ACE」を使用した同一システムを構築・運用し、24時間365日の稼働を実現する。
システムにより、大規模地震発生時の津波による広域的な被害を素早く推定することが可能になり、災害時の政府の迅速な対応に貢献する。