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【NEXCO中日本が東名多摩川橋リニューアル】自走型門型架設機が車線数の確保に貢献


 NEXCO中日本東京支社は20日、東名高速道路(特定更新等)東名多摩川橋床版取替工事の現場見学会を開いた。施工は大林組・大林道路JVが担当。現場は交通量が多いため、大林組の自走型門型架設機「ハイウェイストライダー」を4台導入するなど、最新技術を駆使して施工中も車線数を確保し円滑な交通運用を実現している。
 
 概要は、東京IC~東名川崎IC間の東名多摩川橋(上下線)の床版取り替え工事。2021年3月に着工し、進捗率は約30%となっている。橋長は約495m。場所は川崎市多摩区。1968年4月に供用し老朽化しているため、床版計1万5500㎡を取り替える。
 
 首都圏6車線区間でこの工事を実施するのは、高速道路会社では初めて。限られたスペースで施工するため、自走で縦・横方向に移動できる最新機能を備えたハイウェイストライダーを採用し、古い床版の撤去と新しい床版の架設を実施している。

 兼丸隆裕現場代理人・所長は「わが社が開発したハイウェイストライダーは従来工法に比べて作業効率が良く、職人にかかる負担も軽減できる」と利点を強調する。徳嵩秀晴NEXCO中日本東京支社横浜保全・サービスセンター工事担当課長は「ステップ1から6まで6段階で工事を進め、できるだけ交通渋滞をなくすように工夫している」と話す。

 東京支社は6路線約577kmを管理する。開通から30年以上、物流や人の移動を支えてきたが、大型車の増加や凍結防止剤の影響などで老朽化が課題となっている。このため、リニューアルプロジェクトで機能の回復を進めている。



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