【小規模工事で3D-MC】小規模工事でも効率化、省人化を確認/福田道路 | 建設通信新聞Digital

5月7日 火曜日

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【小規模工事で3D-MC】小規模工事でも効率化、省人化を確認/福田道路

福田道路は、 小規模な路盤工事の施工性を高めるため、 3次元マシンコントロール(3D-MC)システム搭載のミニショベルを使った現場実証を実施した。この結果、 目的どおり作業の効率化と省人化を確認した。ICT施工の適用案件を拡大することで、 生産性向上を一層推進する。

施工範囲が狭い工事では、大型のブルドーザーが不向きであるとともに、小型のものは排ガス規制の関係で流通が減少している。一方、通常のミニショベルはブレードの可動が上下のみに限定され、作業性を確保する上でオペレーターには高い技能が求められる。

今回活用した3D-MCミニショベルは、ブレードが上下だけでなく、チルト、アングルが稼働するため、3次元設計データに基づく施工に対応する。傾斜計や油圧制御バルブなどを装着すれば、マシンコントロールが可能で、熟練した技能がなくても操作できる。

同社村上支店構内(新潟県村上市)で実施した現場実証では、路盤の敷き均らし作業にこれまで必要だった検測担当3人を、1人に削減した。また、検測作業は任意の個所を自動追尾できるため、検測待ちがなくなった。丁張りも不要で、施工時間の短縮につながった。

ブルドーザーが入れないような狭小現場に適しており、500㎡程度の施工面積で特に性能を発揮するとみられる。同社は、駐車場を始めとする民間向けの小規模路盤工事で導入していきたい考えだ。


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