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【学生卒業設計コンクール】最優秀賞に若松さん(京大) JIA近畿

最優秀の「京都ギャップダイナミクス」


 日本建築家協会近畿支部(JIA近畿)は11日、2022年度学生卒業設計コンクールの最終審査会をオンラインで開いた。2次審査会に進んだ6作品のプレゼンテーション、質疑応答の結果、若松晃平さん(京大)の『京都ギャップダイナミクス』を最優秀賞に選んだ。

 同作品は、京都・木屋町において、住民が利用できる公共空間的な場の創造を提案するもの。地面と建物の凹凸によって見いだされる仮想的な空間をギャップと定義し、可視化して建築的要素に置き換える。それにより、空中路地や空き地のような場所を整備する。

若松さん


 若松さんは「最優秀賞を受賞できて、素直にうれしい。街の距離感を俯瞰的にギャップとして捉えるという発想が評価されたと思う」と喜びを語った。

 優秀賞には久川均星さん(大阪芸術大)の『あたたかさといとおしさ』と中野雄介さん(阪大)の『-今日的地形が広がる都市に築くまちと子供たちの3つのコウテイ』、佳作には柴垣志保さん(同)の『パラール2022-生きる場所の意味を教えてくれた人たちへ-』をそれぞれ選出した。

 審査委員長を務めた江副敏史氏(日建設計)は「多様で難解な作品が多かった。皆さん絵が上手で、プロ並みのプレゼンテーション力を身につけていると感じた。非常に力作ぞろいだった」と総評を述べた。

 受賞作以外の2次審査作品は次のとおり(敬称略)。
 ▽護岸住居群=大山亮(京大)▽一刻の輪廻-小津安二郎映像空間ミュージアム-=宇野香ナバラトウナ(大阪工大)。


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