【製鉄所内の大型構造設備にドローンを適用】日本製鉄とリベラウェア | 建設通信新聞Digital

4月28日 日曜日

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【製鉄所内の大型構造設備にドローンを適用】日本製鉄とリベラウェア



日本製鉄は、Liberaware(リベラウェア、千葉市、閔弘圭社長)と共同で、狭所でも安定して飛行し、高精度な撮像ができる小型ドローン「IBIS」の実機の適用を検討し、製鉄所内の大型構造設備で7月から運用を始めた。

「IBIS」の外観、飛行状況、撮影データのイメージ

リベラウェアが開発したIBISは、狭小で複雑な設備内部でも安定的に飛行し、高精度撮像できる産業用小型ドローンとなる。寸法20cm、重量185グラムと業界最小クラスの機体に高度な姿勢制御機能を搭載している。取得した動画と画像データからは、点群などの3次元データも生成できる。高所作業の削減や整備作業の負担が軽減するほか、3次元データを使うことで設備保全の高度化を推進し、生産の安定化と効率化を図る。

高度経済成長期に建設・整備されたプラントやインフラ設備では、設備の老朽化や人手不足による整備作業の負荷とコスト増大に対応する、産業基盤のDX(デジタルトランスフォーメーション)による「機械化・遠隔化・自動化」の推進が喫緊の課題となっている。

特に、構造が複雑な大型の設備が多く設置されている製鉄所内では、狭い部分における汎用のドローンの安定飛行や高精度の撮像に限界があった。複雑な障害物に対する小回りのきかなさや、気流がある場所での停止・自律飛行の難しさなどが課題だった。



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