【自立運航・非接触充電】都市型自動運転船「海床ロボット」/竹中らコンソーシアム | 建設通信新聞Digital

5月8日 水曜日

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【自立運航・非接触充電】都市型自動運転船「海床ロボット」/竹中らコンソーシアム

海床ロボットの店舗型(左)と 座席型


        
 竹中工務店を代表とする7社・法人で構成する海床ロボットコンソーシアムは7、8の両日にわたり、都市型自動運転船「海床(うみどこ)ロボット」の実証実験を大阪市の大阪城公園東外堀で行った。水面に浮かべた3m四方の床が自動で動き、離着岸する自動運航船で、2台のロボットの自立運航と着桟時に非接触充電する仕組みを実証した。

 実験に使用したロボットは、高精度GPS(全地球測位システム)・LiDAR(レーザー式測距装置)など純国産制御システムを搭載した座席型・店舗型の海床ロボット。実験は、座席型海床ロボットの乗客に店舗型海床ロボットに乗った店員が飲み物を提供する設定で行った。座席型ロボットの乗客が呼び出した店舗型ロボットに飲み物を注文し、店舗型でつくった飲み物を受け渡した。その後、2機は離れて航行した。非接触充電は、充電機能と踏切バーによるロック機能を持たせた乗降用の桟橋により行った。

 都市型自動運転船は、都市部の水辺の拠点に地域の魅力や付加価値の創造のみならず、水辺の交通・物流などさまざまな都市課題の解決につながることが期待されている。

 海床ロボットは、2025年日本国際博覧会協会と大阪商工会議所が主催する「2025年大阪・関西万博の会場予定地である夢洲における実証実験の提案公募」に採択されている。

 竹中工務店ではこのほか、23年度以降に運搬ドローン連動機能や海ゴミ清掃ロボット、複数ロボット群管理の検証を実施し、運搬・環境・エンターテインメント・防災など用途に合わせた開発に取り組む予定だ。

 

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