【熊本の球磨大橋】形式はトラス橋+箱桁橋/九州地方整備局 | 建設通信新聞Digital

5月10日 金曜日

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【熊本の球磨大橋】形式はトラス橋+箱桁橋/九州地方整備局

球磨大橋イメージ


 九州地方整備局八代復興事務所は、2022年9月の台風14号で被災した熊本県管理の県道覚井一武線「球磨大橋」の橋梁形式を「鋼3径間連続トラス橋+鋼単純鋼床版箱桁橋」に決めた。10月18日に開かれた「球磨川橋梁復旧技術検討会」(委員長・園田佳巨九大副学長)の第8回会合で橋梁形式を説明し、了承された。

 会合では、施工性や景観、経済性、安全性を総合的に評価し、トラス橋と箱桁橋の組み合わせが優位と判断した。橋長は現橋と同じ約340mで、球磨川右岸から約280mをトラス橋、残りの部分を箱桁橋で整備する。幅は2車線(3.5m×2)とし、下流側に幅2.5mの歩道を設ける。架け替え位置は前後交差点の接続位置の利便性などを考慮し現橋の約40m上流側とする。架け替え範囲は両岸の取り付け道路部を含め約850mを見込む。

 橋台の基礎形式は場所打ち杭。橋脚の基礎形式はニューマチックケーソン基礎を選び、洗掘防止対策として、河床に護床工を設置する。

 本復旧には高度な知見と技術力が必要なことから国の権限代行で整備し、架け替え後に現橋を撤去する。橋梁設計はオリエンタルコンサルタンツ、地質調査解析検討業務は日鉄鉱コンサルタントが担当している。

 

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