MGMリゾーツとオリックスが中核株主を務める大阪IRは、「大阪・夢洲地区特定複合観光施設設置運営事業」の環境影響評価書と事後調査計画書を大阪市に提出し、環境アセスメントの手続きを完了した。14日から縦覧が始まっており、大阪市への届け出を経て近く着工する見込みだ。
工期は7年を見込み、1年目から3年目は準備工事、1年目の終盤から7年目の序盤まで建設工事、3年目から4年目にかけて太陽光発電施設工事を予定している。2030年夏ごろの全体工事完了を想定している。
事業では、大阪市此花区夢洲中1の一部ほかに位置する事業計画地に、会議施設や展示施設、劇場、ミュージアム、飲食施設、バスターミナル、フェリーターミナル、係留施設、宿泊施設、カジノ、駐車場、太陽光発電設備を整備する。施設の総延べ面積は84万8000㎡を想定。建築物の最高高さは約130m。駐車台数は約3200台を見込む。
「結びの水都」を開発コンセプトに設定し、「大阪・関西を世界とつなぐ関西ゲートウェイ」「ここにしかない最高のエンターテインメント」「未来を創出するイノベーション」「大阪の発展を象徴する水」に基づいて、夢洲のポテンシャルを生かす四つのゾーンを設定。異なる特徴を有する各ゾーンが他のゾーンと連携し相互作用を誘発する。想定来場数は年間約1987万人。1日の最大来場者数は約10万人と予測している。
建設地は大阪市此花区夢洲。計画地の面積は合計約64.2ha(太陽光発電事業計画候補地を含む)。