【国建協】Mino Best Project Award受賞 モンゴルでの住民参加型生活道路整備の技術移転事業で | 建設通信新聞Digital

4月26日 金曜日

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【国建協】Mino Best Project Award受賞 モンゴルでの住民参加型生活道路整備の技術移転事業で

左から小黒参事役、吉野理事長、  矢野善章元委員長

 国際建設技術協会(国建協、吉野清文理事長)は、アジア・オーストラレーシア道路技術協会(REAAA)がインドネシア公共事業・国民住宅省、国際道路連盟(IRF)などと3月にインドネシアのバリで開いた第15回REAAA道路会議で「Mino Best Project Award」を受賞した。国際協力機構(JICA)の事業を活用してモンゴルで実施した、住民参加型生活道路整備の技術移転事業での取り組みが高く評価された。
 国建協が実施した「雇用機会を創出するための住民参加型生活道路整備の技術移転事業」は、ウランバートル市街地周辺のゲル地区で、生活環境の改善と雇用機会を創出するため、住民参加型で低コストの簡易舗装を施工することが目的。国建協は、「モンゴル簡易舗装委員会」を設置し、2004年から約10年間、試験施工やマニュアル作成などの取り組みを実施した。
 作成した舗装マニュアルの内容は、モンゴルで生活道路を施工する際の国家基準として活用されている。簡易舗装委員会の矢野善章元委員長は「約10年間の取り組みが評価され、マニュアルも基準化されたことは大変うれしい」と笑顔を見せた。また、現地に幾度も足を運んだという国建協の小黒幸市参事役も喜びを噛み締めた。
 「Mino Best Project Award」は、REAAAの第10代会長だった三野定氏の拠金を基に16年に創設され、道路、橋梁の傑出したプロジェクトに贈られる。大規模道路と生活道路の2部門があり、国建協は生活道路部門で受賞した。
 REAAAはアジア太平洋地域の道路技術の向上などを目的に1973年に設立。24カ国の道路技術者約1400人が会員となり、国際会議やセミナーなどを定期的に開催している。

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