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ある大学の先生から「極端な例だが」との前置きで、あ然とする話を聞いた。地方自治体が策定すべき地域防災計画を、なんと印刷会社がつくっているという。耳を疑ってしまった。

どういうことかというと、「○○市」の計画であるはずなのに、「△△市」の表記がところどころに見られたそうだ。つまり、中身はまるっきり他の市の計画を借用して、市の名称を変えただけで印刷したわけである。

なぜこうしたことが起きるのか。小規模の市町村には防災対策課といった専門部署はなく、職員も2、3年で異動するため、計画にあたれる人材がいない。それでも策定しなければいけないとなると、体裁だけ整えた印刷物となってしまう。

実態に合わないことを強制すると、こうした笑えない喜劇が起きる。東日本大震災で防災意識は高まっているが、能力を超えた対応を迫られると、形だけで実際には何の役にも立たない対策だけが用意される可能性もある。