【法政大】市ヶ谷に3棟新設、総合体育館は建替え計画 | 建設通信新聞Digital

5月21日 水曜日

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【法政大】市ヶ谷に3棟新設、総合体育館は建替え計画

市ヶ谷キャンパス


 法政大学は、2030年から40年代半ばまでを見据えた具体的な施設整備・更新の計画として「キャンパスグランドデザイン」をまとめた。3キャンパス(市ヶ谷、多摩、小金井)と3付属校の施設規模は現状維持としつつ、市ヶ谷キャンパスは経済学部の受け入れに向けて新棟3棟(体育館裏、九段北、九段の各エリア)の整備を進め、市ヶ谷総合体育館の建て替えなど、新たな校地取得も含め、積極的に施設規模を拡大させる。 グランドデザインでは、キャンパスを「自由を生き抜く実践知を創出する場」と位置付けて魅力化するとした。キャンパス整備では、バリアフリー化や多様性配慮、環境配慮、機能・性能水準の向上のための大規模改修を含む長寿命化、防災性能強化、スポーツ施設の水準維持と機能向上を基本方針とした。

 市ヶ谷キャンパスは、都心という立地メリットを生かしたキャンパスづくりを進める。特に富士見校地には、30年をめどに経済学部が移転してくるため、早期に市ヶ谷総合体育館裏の校地に新校舎を建設する。法科大学院棟・新一口坂校舎の仮移転先として利用後、40年代半ばまでは市ヶ谷文系学部の教室棟とする。

 経済学部の教室・研究室は、主に九段北エリア(法科大学院棟・新一口坂校舎・九段北校舎)に新棟を整備する。40年代半ばまでには市ヶ谷総合体育館を建て替えて体育館裏の新校舎と一体化し、デザイン工学部・デザイン工学研究科の機能を移設する。体育館機能は田町エリアや川崎校地に移設する。

 図書館エリアは、九段北の新棟が竣工後、市ヶ谷図書館を中心とする80年館を大規模改修する。合わせて、大内山庭園付近に大内山メディアセンター棟(仮称)を設ける。

 九段エリア(九段校舎、九段校舎別館、九段校舎裏駐車場)には、20年代後半に新棟を建設し、大学院棟の機能を移設、教育研究室も整備する。田町エリアは、九段の新棟が竣工後、新見附校舎の機能を大学院棟に移設する。40年代前半の市ヶ谷総合体育館の建て替え後、新たな体育施設を設ける。

 多摩キャンパスは、スポーツの拠点として展開するとともに、先進性を示す教育・研究拠点とする。30年をめどに総合棟エリアで2号館(大教室A棟)を建て替えて多摩新棟を整備する。これを受け、18号館(スポーツ健康学部棟)は廃止する。合わせて、1号館(総合棟)や3号館(図書館・研究所棟)を改修する。

 小金井キャンパスの梶野町校地は、共通実験準備室棟が法定耐用年数を超えており、イオンビーム工学研究所や中央館も順次、耐用年数を迎えるため、共通実験準備室棟と中央館を建て替え、教育研究環境の確保に必要な機能を移設する新棟も建設する。実施時期は、20年代後半から40年代半ばとする。

 3付属校のうち、国際校の校舎は法定耐用年数に達しており、早急に建て替えか移転を検討してきた。生麦校地での建て替えは、コスト・期間面で難しいことから別敷地への移転を検討する。

 東村山校地の自転車競技部・スケート部の合同合宿書は46年の耐用年限に向け更新計画を検討する。戸田校地のボート部合宿所も28年が法定耐用年のため、単独での更新計画を検討する。

 

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