【淀川左岸水防事務組合】創立100周年記念で水防訓練開催 13種類の水防工法を一挙展開! | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【淀川左岸水防事務組合】創立100周年記念で水防訓練開催 13種類の水防工法を一挙展開!

 淀川左岸水防事務組合(管理者・松井一郎大阪市長)は16日、大阪府枚方市三矢地先の淀川左岸河川敷で組合創立100周年記念水防訓練を実施した。同左岸で組織されている55分団計431人が参加、13種類の水防工法を一挙に展開し、水防技術の練磨と習熟を図るとともに、団員の士気を高めた。
 冒頭、松井市長のあいさつを尾崎滋大阪市建設局理事が代読。その後、近畿地方整備局の久内伸夫河川部河川情報管理官が「猛烈な雨が全国各地で頻発している。淀川では2013年には台風21号で上流桂川で越水が発生したが、地元水防団の水防活動で被害を軽減することができた。水防活動と河川整備は車の両輪だ。出水期が近づいているが、今後も一層の連携強化に取り組んでいこう」と述べ、団員を激励した。
 訓練は、中心気圧が940ヘクトパスカルの大型台風が紀伊半島を縦断して日本海から抜けていく気象条件を設定。淀川堤防において、漏水や斜面崩壊が発見されたと想定し、各種水防工法を応急対策活動を実施した。
 団員は、はじめに土のうをつくり、越水対策で積土のう工・堰板工・改良じゃかご工・改良積土のう工、漏水対策で簡易釜段工・月の輪工、深掘れ対策で貼布工・木流し工・水防マット工、亀裂対策で繋線工・五徳工、崩壊対策で築き廻し工・杭打積土のうを実施した。
 淀川左岸水防事務組合は、1919年に淀川左岸水害予防組合として枚方市で設立され、58年に現在の組合となった。管轄区域は枚方、寝屋川、門真、守口、大東、東大阪の6市の一部と大阪市の東成、鶴見、城東、旭、都島区、北、福島、此花、西、港、大正、生野の12区全域と、中央、天王寺、浪速の3区の一部。

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