【パナソニック】生活リズムサポート照明の効果を確認 2月開業の高齢者向け住宅に導入へ | 建設通信新聞Digital

4月30日 火曜日

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【パナソニック】生活リズムサポート照明の効果を確認 2月開業の高齢者向け住宅に導入へ

 パナソニック・ライフソリューションズ社は、生活リズムをサポートする高齢者福祉施設向け「リズムサポート照明システム」の実証実験を実施して効果を確認した。初弾として、大阪府吹田市が進める「健都(北大阪健康医療都市)」2街区の高齢者向けウェルネス住宅「patona吹田健都」内で、2月に開業予定の「エイジフリーハウス吹田健都プレミア」の4カ所で採用された。

エイジフリーハウス吹田健都プレミアのインナーテラスへの導入イメージ

 一般の人は、朝になると目が覚め、日中に活動して夜には眠くなる生活リズムがある。
 このサイクルは、昼夜の明暗サイクルがない場所では、リズムが24時間ちょうどにはならず、少し長くなるとされている。毎日少しずつリズムを調整して24時間サイクルに合わせる必要があり、朝に十分な光を浴びることが効果的と言われている。
 同システムは、調光調色可能なLED照明器具と制御システムで構成する。照明の明るさと色を1日の自然光に合わせて独自の特定スケジュールで運用する。日中は明るい光、日の入り後はくつろぎの光といった形で生活リズムをサポートする。
 老人保健施設に試験導入して入居高齢者とスタッフで実証実験した結果、従来の白色照明の環境下に比べ、入居者が夜間に寝ている時間の割合が12%増加し、夜勤スタッフが推奨時間帯に横になれた時間が46分増加した。
 初弾導入するエイジフリーハウス吹田健都プレミアでは、インナーテラス、リビングダイニングエリア、小規模多機能型居宅介護エリア、併設デイサービスエリアの4カ所に調光調色LED照明器具を計114台、制御システムを4セット導入する。

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