書籍案内
2003年に建設用語と時事の解説書として初めて刊行した『建設人ハンドブック2004年版』は、多くの方々からご購読いただきました。
その好評にこたえまして、内容をすべて刷新し、装いも新たに『05年版』を刊行しました。建設産業界の新しい動向をキャッチし、最新の情報と資料により、分かりやすく解説しています。
『05年版』の構成は、新たな動き問われる対応/PFIからPPPへ/建設業関係の新たな法律と法改正の動き/適正な公共調達への模索/入札契約制度改革の全体像/04年度重点施策の読み方/建設産業界の動き/新市場・新技術・新プロジェクト/建設人の常識05/Q&A――の10章構成になっています。
建設産業界は大きな転換期にあり、規制緩和、システム改革、新たな評価手法、市場の開放・開拓などが押し寄せています。それらを理解し、的確な対応をとるためにも、ぜひとも必要な、コンパクトな一冊です。研修、会議、フォーラムなどの資料としてもご活用ください。
コンクリート、アルミ、スチール、木、ガラスという素材や、現場、国際化、メカニズム、施主といったテーマで、わが国建築を探って好評だった10回にわたる連続セミナーの記録に、セミナープロジェクトチームメンバーの鈴木博之、石山修武、難波和彦、伊藤毅、中谷礼仁の各氏による書き下ろし原稿を加え、刊行するものです。
各テーマには、たとえばコンクリートなら安藤忠雄氏、アルミは槇文彦氏、現場が藤森照信氏といったように、第一人者を配して、実感あふれる20世紀から21世紀の建築像を提示しています。
斬新な切り口からとらえる本書は、これまでとは違った視点でわが国建築を振り返り、展望するのに最適な書です。
都市部では空きオフィスビルが急増しており、街の空洞化・スラム化防止が急務になってきています。空きオフィスを住宅へ用途変更し、職住近接、暮らしつづけられる街づくりをめざす、コンバージョンが注目を集めています。
本書は、わが国でのコンバージョンの実績、現地調査による提案を掲げるとともに、海外での実例を紹介し、国、自治体、オーナー、設計・施工者それぞれのこれからの役割を指し示しています。
既存建物を有効活用し、持続的な社会づくりをめざすコンバージョンの事業展開に、本書をご活用ください。
本書は、バブル経済下での不動産価格の高騰、これを受けての都市、建築の変貌、そしてバブル崩壊に伴う反転、さらに現在の伸長への予兆と、激動を続ける都市・建築・不動産の状況を、10年にわたって観察してきたものです。
建築経済に造詣の深い著者ならではの論評集となっており、都市防災、環境保全、過疎対策にも言及するなど、幅広い視点から、今後の問題点をえぐりだしています
建設工事は、設計事務所や建設会社、設備会社、資材メーカーの立場からすれば「建設需要」になりますが、一方、発注者の立場では「建設投資」(公共投資・設備投資)になります。
本書は、建設投資の全貌を追いながら、社会資本投資・住宅投資・民間設備投資に分類して、それぞれの投資の特徴、意志決定がどのように下されるのかを明らかにしています。また、それぞれの投資の社会経済的な意義も詳説しています。
「投資」という、これまでとは逆の観点からの建設産業像が描き出されており、建設業の将来を考える際の貴重な書といえます。
地方自治体では、公共工事の入札参加条件にISO取得を加えたり、取得企業に資格審査の際に加点措置を採用するなど、工事の品質確保にISOを役立たせようとしています。
本書の「品質マニュアル作成例」では、左ページにマニュアル例、右ページに解説を掲載、これからISO9001を取得しようとする建設系中小企業が自力でマニュアルを作成できるよう、工夫されています。
公共工事の激減下、厳しい受注競争を勝ち抜くには、ISOの取得が必須になりつつあります。自力で取得をめざす企業に最適な本書の有効活用をお勧めします。
さまざまな政治・経済問題、社会現象などから建築の在り方をテーマにして好評だった、当社既刊『建築へ02』の続編として、本書は刊行されました。2000年4月から03年12月までの動きを追いながら、社会と建築との関係を鋭く考察しています。
とくに、情報技術(IT)の発達によるインターネットなどの進展が、その過程ごとにもたらした建築への影響を、著者はつぶさに観察し、また展望を語ります。さらに、ITがもたらした情報の多様化、大量化が人々の価値流動を招き、建築にどう影響し、建築がどう対応していくべきなのかを提起します。
社会の中の建築を標榜してきた著者ならではの1冊となっています。執筆時の時代を区切る節目に掲載された写真も、流動する表情をよく表現しています。「現代社会での建築とは」を考える方々にお薦めする1冊です。
公共事業の大幅減少、新規投資も激減してきたのに伴い建設技術者の半分は職を失うと予測されています。本書は、建設技術者個々の危機をどう回避するのかをテーマとして、その在り方が議論されている公共事業を、欧米のニューパブリックマネジメントを例示しつつ、開かれた透明性のあるものに立て直すよう訴えています。
建設技術者の未来像、新公共事業論を幅広い視点から検証、提示した本書をぜひご購読ください。
本書は、著者の野々村俊夫氏(元郵政省施設部長)が執筆した、建設通信新聞のコラム「建設論評」掲載原稿を内容別に12のテーマに分類し直し、それぞれに書き下ろしの原稿を加えて、書籍化したものです。
建築設計を軸としながらも、その切り口は景観保全、宗教、コミュニティー、クラシック音楽、果ては映画・マンガにまで及び、文化と建築の密接な関係を解き明かしています。
その筆鋒は鋭く、「ものづくり」へのこだわりを捨てた現代日本の文明を斬る辛口批評となっています。
巻末に掲載されている日光霧降リゾート建設過程でのR.ヴェンチューリとの交流、その後の著者との私的な往復書簡は、ヴェンチューリの人となり、設計思想が垣間見えて興味深いものとなっています。
本書は、著者の細田雅春氏(佐藤総合計画副社長)が執筆した、建設通信新聞のコラム「建設論評」掲載61編の原稿と、他誌などに発表した3編の原稿を合わせて、書籍化したものです。
64編のテーマは、既刊『建築へ』刊行後の1995年から2000年にかけての、建築・都市と社会経済の動き、デジタル社会とIT(情報技術)革命など多方面にわたっており、社会現象そのものが、いかに都市や建築に深くかかわっているかという「解読の記録」でもあります。建築界でオピニオンリーダーとして名高い著者の真髄が発露しています。
5年間にわたる建築設計界の主要な論題が理解できると同時に、これからの課題を指し示す好著となっており、建築設計に携わる方のみならず、コンサルタント、建設会社に勤務する方にも、必読の書です。











