熊本県総合保健センターは、新本館棟の実施設計を進めている。基本設計完了時点での施設規模はS造3階建て塔屋1層延べ5752㎡。既存建物解体から建築までの総事業費は55億6000万円(税込み)を見込む。設計は佐藤総合計画・太宏設計事務所JVが担当。11月までに設計を終え、12月から2026年2月までに本体工事の施工者を選定する見通しだ。施工者の選定方法は今後決める。
16年熊本地震で建物の一部が被災した同センターを熊本市東区東町4の現在地で建て替える。新施設は、大規模災害時の被害を最小限に抑える十分な耐震性能を備え、未知の感染症拡大に対応可能で組織機能を最大限に発揮できるフロアレイアウトの導入などを計画している。また、太陽光発電などの自然エネルギー、省エネルギーシステムの導入により環境負荷の低減に努める。
同センターによると、26年3月の着工、27年9月の完成、28年1月の供用開始を目指す。供用開始後、同年4月から29年7月にかけて外構や車庫棟の工事を進め、同年8月のグランドオープンを予定している。