【兵庫県の新庁舎整備】整備規模は約7万㎡/県民会館機能は6割減 | 建設通信新聞Digital

9月10日 水曜日

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【兵庫県の新庁舎整備】整備規模は約7万㎡/県民会館機能は6割減

現在の県庁舎


 兵庫県は、県庁舎(神戸市中央区山手通5ほか)の再整備について、行政部門と県民会館部門を合わせた整備規模を現状の約8万2000平方から約1万2000㎡減の約7万㎡とする方針を固めた。議会部門は、現議場棟の敷地に議場と議会書室の機能を備えた新議会棟を整備する。規模は検討中で、10月下旬をめどに概算事業費と合わせて取りまとめる予定だ。8日に開催した「県庁舎のあり方等に関する検討会(第4回)」で公表した基本構想素案で明らかにした。

 面積の内訳は、行政機能が現状の約6万7000㎡から約3000㎡減の約6万4000㎡。県民会館機能は現状の約1万5000㎡から9000㎡減の約6000㎡となる。行政機能は維持する一方、県民会館機能については事務室などを設けず、ホール機能などに絞ることで規模を6割減に縮小した。

 新庁舎は現1号館・西館の敷地に建て替える。免震構造の採用やZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)化を検討するとともに、職員の働き方を踏まえ、必要な機能の確保を図る。南側は緑化し、平時はイベント開催、緊急時は避難スペースとして活用する。現3号館は耐震化し維持する。議会部門は新議会棟に移転し、県議会からは約1万3000㎡の規模を維持する要望が上がっている。

 今後は、年末ごろに基本計画・基本設計策定業務の公募型プロポーザルを公告する予定だ。2026年度中に基本計画を策定し、同年度末から基本設計に着手する。予定通りに進めば、27年度末から実施設計と整備を進め、30年前半の完成を目指す。
 

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