【ダム・ナイト・イン九州】専門家~マニアら200人がダムの魅力語る ダム工学会 | 建設通信新聞Digital

4月20日 土曜日

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【ダム・ナイト・イン九州】専門家~マニアら200人がダムの魅力語る ダム工学会

 ダム工学会九州地区連絡会(大塚久哲会長)は17日、福岡市の天神スカイホールで「2018ウィズ・ダム・ナイト・イン・キュウシュウ」を開いた。講演のほか、ビンゴゲームや九州ダムフォトコンテスト、懇親会も催され、参加したダムの専門家やダムマニア、一般市民ら約200人は、ダムの重要性や魅力を語り合った。
 冒頭、大塚会長は17年九州北部豪雨や7月西日本豪雨に触れ、「ダムが下流域の被害軽減に貢献した。記録的豪雨が続いており、ハード、ソフトの防災対策や豪雨予測の信頼性の向上によって、さらに被害が軽減することを期待する」とあいさつした。来賓の田代民治ダム工学会会長も「西日本豪雨では国土交通省が所管する全国558ダムのうち213ダムで洪水調節を実施し、7億8000万tの水を貯めた。ぜい弱な国土を守るダムを愛してほしい」と話した。
 講演で水資源機構筑後川局の元永秀局長は、九州北部豪雨の被害を軽減した寺内ダムについて、「そびえ立つダムが不安から安心に変わった」という地元住民の言葉を紹介した。その上で、社会インフラの整備だけでなく、災害発生時の道路啓開や雪国の除雪などで地域の守り手となる建設産業の重要性を説明し、「建設業が元気になれば、地域が元気になる」と訴えた。また、現在建設中の小石原川ダムの完成で福岡県朝倉・東峰地域に3つの湖が誕生するのを機に、「災害からの復興を後押しするプロジェクトを開始した」ことを報告した。
 福岡県みやこ町都市整備課伊良原ダム対策室の元松愛文係長は、ダム建設によって誕生した空地の利用について、「地域の活性化に貢献する民間活力の導入を期待する」と話した。また、大分県佐伯市の元・地域おこし協力隊の志内亜紗美氏は、ダムカレープロジェクトのリーダーとして4店舗5種類のカレーづくりに取り組んだ活動内容を紹介した。

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