【日本建築協会・講演会】篠原大阪市都市整備局長が市民と連携したまちづくり呼びかける | 建設通信新聞Digital

4月26日 金曜日

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【日本建築協会・講演会】篠原大阪市都市整備局長が市民と連携したまちづくり呼びかける

 日本建築協会は、20日に大阪市内で開いた定時総会後、講演会を開いた。篠原祥大阪市都市整備局長が「大阪の地域魅力の向上と発信-“まちづくり+住まいづくり+公共建築づくり”の視点から-」をテーマに大阪の地域魅力の向上について語り、「埋もれた魅力を発掘し、発信することが大切だ」と説いた。
 篠原局長は、大阪ガスで多くの都市開発に関わったのち、建設コンサルタントやまちづくりコンサルタントの立場で大阪や兵庫県姫路市の都市開発に携わった。2018年4月には公募により大阪市都市整備局長に就任している。
 都市の魅力について「各都市には、誰もが知っている魅力だけではなく、埋もれているものもあるはず。売れ筋ではないニッチな商品の総売り上げが人気商品のそれを上回る『ロングテール理論』というものがある。古い建物やまちなみなど、これまで注目されていなかったものも方法次第で生かせるはずだ」と力説。「何もしなければ埋もれたまま。SNSなどを活用し自発的に発信していくことが必要だ」と述べた。
 その後、三休橋筋愛好会や都市大阪創生研究会、大阪ええはがき研究会などの団体に属していた民間時代の活動を紹介し、「固有の資源に着目した都市の魅力アップや自分で考え行動すること、枠組みより中身優先で実行することの大切さを学んだ」と振り返った。
 局長就任後は「情報の発信、市民との連携に主眼を置き、まちづくり行政に取り組んでいる」と話し、「職員も市民のひとりとしてまちづくりに参加することが重要。これからも皆さまと一緒に大阪の魅力を創出していきたい」と協力を呼びかけた。

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