【世紀東急北陸支店】授業連携で高校生に道路舗装業の仕事を伝える ICT化進む最新技術を紹介 | 建設通信新聞Digital

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【世紀東急北陸支店】授業連携で高校生に道路舗装業の仕事を伝える ICT化進む最新技術を紹介

 世紀東急工業北陸支店は14、15の両日、上越総合技術高校との授業連携による課題学習と土木実習を新潟県上越市の同校で実施した。担い手確保に向けて道路舗装業の仕事や役割、魅力を伝えることが狙いで、同支店としては初の取り組み。土木科の3年生が出席し、実際の工事を間近で見て道路舗装への理解を深めていた。
 15日の土木実習には生徒15人が参加。冒頭の座学では同社の概要を動画で紹介したほか、舗装の役割や求められる機能、施工手順などをスライドで解説した。
 その後、同校の構内で舗装作業を実演した。7×4mの施工個所でアスファルト乳剤の散布やアスファルトフィニッシャーによる敷き均し、ローラーでの転圧などアスファルト舗装工の一連の作業を実施し、温度管理や転圧が舗装の品質確保に重要であることを説明した。生徒たちは加熱合材の温度測定を体験したほか、間近で行われる舗装工事を熱心に観察していた。

構内でアスファルト舗装を実演

加熱合材の温度測定も体験した

 同社の全天候型常温合材「αミックス」を使った補修も実演したほか、レーザーにより路面横断形状を計測する装置を紹介し、ICT化が進む最新の舗装技術をPRした。授業を受けた生徒は「普段は触れることのない舗装工事を見られて、良い経験になった」と話した。
 14日の課題学習では生徒8人がコンクリート供試体の作製に挑戦した。通常の供試体のほか、比較のため、あえて強度が出ないよう赤玉土を配合した供試体も作製した。製作した供試体は12月12日に解析し、その結果を取りまとめて、2020年1月9日に上越市の上越建設会館で課題学習の成果として発表する。
 今回の授業連携について、同校の伊藤龍太郎教諭は「実務に就いている方に作業を見せてもらい、非常に良い機会となった」と述べた。同支店では結果を踏まえ、内容を検討しながら20年以降も継続していきたい考えだ。

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