【維持・再生に寄与】神社とマンションを一体整備 日鉄興和不動産が東京・豊島区で着手 | 建設通信新聞Digital

4月28日 日曜日

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【維持・再生に寄与】神社とマンションを一体整備 日鉄興和不動産が東京・豊島区で着手

 日鉄興和不動産は東京都豊島区で、「妙義神社」の整備と一体的に進めるマンション建設事業を松井建設の設計施工で着手した。RC造地下1階地上9階建て延べ2994㎡の規模で、2022年8月の竣工を目指す。

妙義神社新社殿・社務所


 マンションには約70年の定期借地権を設定して分譲する。1LDKから3LDKまでの住戸プランで、総戸数は45戸。約1300年の歴史を持つ妙義神社の境内整備計画の一環で、修繕や再建に向けた建設費の工面が困難な状況となっていたことから、敷地内で定期借地権付きマンションを分譲して費用を捻出することにした。

 I期工事の新社殿・社務所の整備は20年8月に完了している。今回、II期工事として建設するマンションは、神社に隣接することから、新社殿・社務所との調和、色調を意識したデザインを採用する。神社との動線は異なるものの、神社側に設けたサブエントランスでは、境内の雰囲気をラウンジ越しに感じることができる。

共同住宅(リビオ駒込妙義)完成パース


 都内の寺社仏閣の中には戦災で焼失後、高度経済成長期に再建された物件が多い。ただ、再建後も既に築50年を超え、老朽化や修繕費が課題となるケースもある。同社は定期借地権制度の活用提案などによって、神社の維持・再生に寄与していく方針だ。



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