輪島港漁船だまりの航路啓開に着手/埋浚と連携し150隻以上移動/今月下旬には飯田港も | 建設通信新聞Digital

5月6日 月曜日

能登半島地震リポート

輪島港漁船だまりの航路啓開に着手/埋浚と連携し150隻以上移動/今月下旬には飯田港も

 北陸地方整備局港湾空港部は、16日から「令和6年能登半島地震」で被災した輪島港の漁船だまりの航路啓開に着手する。船体を損傷した約150隻が港内にとどまっていることから、災害協定を結ぶ日本埋立浚渫協会北陸支部と連携して浚渫作業を進め、漁船移動に必要な水深を確保する。
 輪島港は震災の影響で海底が隆起し、水深が従前よりも浅くなっているため、岩盤にたまった土砂を撤去した上で、座礁、転覆した漁船を移動、陸揚げする。同港の管理は石川県だが、北陸整備局による直轄権限代行となっており、埋浚北陸支部が災害協定(応急措置)に基づいて浚渫作業を担当する。
 局港湾空港部の鈴木伸一港政調整官は、「現段階では作業進捗(しんちょく)が見通せず、どのくらいの日数が掛かるか分からない」とするものの、「1日でも早く完了するように鋭意努力していく」と話している。
 また、2月下旬には飯田港の航路啓開も開始する。転覆した漁船15隻を移動、陸揚げする。
【2024年2月16日付紙面掲載】