東京都板橋区は、板橋駅西口周辺で計画する駅前広場の再整備工事を、2027年度から29年度にかけて実施する。現在は整備計画と基本設計を作成中で、26年度に実施予定の詳細設計を経て着工する見込みだ。
駅前広場は、前回の整備から約50年が経過している。今年2月に公表した整備計画(進捗版)では、デザインコンセプトを「緑の中でおおらかに混ざり合う駅前広場」とした。シンボルツリー「むすびのけやき」も活用し、「車中心」から「人中心」の広場に更新する方針を掲げている。
今年度は、ネイ&パートナーズジャパンに委託して基本設計を進めており、それに伴い整備計画も更新される。26年度は詳細設計に入る予定だが、委託先は未定だ。
板橋駅西口エリアでは、現在、二つの再開発事業が進行している。
同駅西口地区第一種市街地再開発事業は、再開発組合が総延べ約4万5880㎡の複合施設2棟の建設を計画している。特定業務代行者は西松建設で、参加組合員は大京、三菱地所レジデンス、三井不動産レジデンシャル、安田不動産。コンサルタントは都市空間研究所、基本・実施設計はアール・アイ・エーが担当している。26年度にかけて解体工事を実施中で、新築工事は29年9月の竣工を目指す。
同駅板橋口地区第一種市街地再開発事業は、JR東日本と野村不動産が延べ5万1159㎡の複合施設を建設中で、27年6月に完成予定だ。設計は東急建設とJR東日本建築設計で、東急建設が施工している。