埼玉県は、大宮公園再整備の一環として、公園内の主要な三つの競技施設(双輪場・野球場・サッカー場)を再整備する大宮スーパー・ボールパークの基本計画を策定した。第一公園に球技場、第二公園には双輪場機能のほかに多様な利用が可能な多目的競技場を整備する。サッカー場を除く概算事業費は約400億円(税込み)を見込む。
同計画では、▽氷川の自然・景観と調和する▽水とみどりの多機能性(グリーンインフラ)を発揮する▽にぎわいエリアを核に、身近にスポーツを楽しむ▽多様な主体と協働し公園全体の魅力を高める▽まちや人との交流を育む▽防災拠点として県民の安心安全を確保する–を整備コンセプトに設定した。
第一公園の南北に球技場エリア、中央ににぎわいエリアを配置し、競技施設間の連携、エリア全体の回遊性の向上を図る。野球場の外野席とにぎわいエリアのシームレス化も検討する。第二公園西側に多目的競技場エリアとにぎわいエリアを配置する考え。
各競技施設の整備に当たって、野球場は屋外型を基本とし、アマチュア利用を中心にプロ野球の興行に対応できる規模を想定。現在の大宮公園管理事務所機能の導入も検討する。多目的競技場は自転車競技や他のスポーツ・競技との相互利用のほか、公園のにぎわいが創出できる機能を導入する。サッカー場は施設管理者であるさいたま市がサッカーJ2のRB大宮アルディージャと連携し整備の方向性を検討するとしている。
新施設では、芝生広場や飲食施設、商業施設、宿泊施設、教養・文化・公益施設なども検討している。
今後、 25年から26年度にかけて全体事業計画を検討後、 同年度から個別施設の基本計画や要求水準書の作成、 事業者の公募・選定に着手する。
対象地は、さいたま市大宮区高鼻町4などの県営大宮公園(開設面積67.8ha)。