【新TOCビル計画27万平米】36年以降に着工延期/耐震補強で利用延長 | 建設通信新聞Digital

9月18日 木曜日

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【新TOCビル計画27万平米】36年以降に着工延期/耐震補強で利用延長

TOCビル


 テーオーシーは、東京都品川区で計画している「新TOCビル計画」の着工時期を、当初予定の2033年ごろから36年以降に延期する方針を固めた。建築費の高騰や現在のビル賃貸市場の状況を総合的に判断した。併せて現在進めている既存のTOCビル耐震補強工事による投資効果を最大限享受したい考えだ。

 同社は、建築費高騰などを理由に24年4月に新TOCビル計画の見直しを発表し、同年3月末に閉館した既存のTOCビルでのビル賃貸事業を同年9月に再開していた。現在、SRF工法を中心とした耐震補強工事を進めており、26年12月末の完了後には新耐震基準を満たす予定だ。工事の進捗(しんちょく)率は9月末時点で71%に達している。

 今後の方針として新TOCビル計画は、高収益化と投資の早期回収を目的に分譲を伴う事業などを加えることを検討している。それに伴い設計プランの変更と行政協議を行う方針だ。

 当初の計画では、既存ビル(SRC造地下3階地上13階建て延べ17万4000㎡)の解体に23年春から着手し、27年春の新TOCビル竣工を目指していた。新TOCビルの規模は、地下3階地上30階建て延べ約27万6000㎡で、事務所、店舗、催事場、住宅、駐車場で構成する高さ150mの超高層複合ビルを計画していた。

 

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