【ライト工業】「リモートスカイドリル(無線操縦式バックホウドリル)」を開発 削孔長管理まで1人で作業 | 建設通信新聞Digital

4月28日 日曜日

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【ライト工業】「リモートスカイドリル(無線操縦式バックホウドリル)」を開発 削孔長管理まで1人で作業

 ライト工業は、鉄筋挿入工やロックボルト工の生産性を高めるICT削孔システム「リモートスカイドリル(無線操縦式バックホウドリル)」を開発した。削孔位置のセットから削孔、削孔長管理までの作業がバックホウのオペレーター1人で可能となり省人化に寄与する。装置付帯物の簡略化により施工位置へ迅速に移動でき、作業の効率化にもつながる。 

削孔位置のセットから削孔までバックホウオペレーターが1人でできる

 リモートスカイドリルは、誘導カメラ、距離センサー、IMU(慣性計測装置)を格納したセンサーボックス、測長器、補助カメラを削孔機に搭載し、運転席にモニターと無線操作リモコンを備える。
 施工位置をセットする際は、バックホウのオペレーターがカメラの画像と法面に対する削孔機の傾斜などをモニターで確認しながら1人でできるため、これまで必要だった削孔機のオペレーターは不要となる。

運転席からカメラ画像や傾斜角度などが確認できる

 削孔作業はモニターをタップすると開始し、削孔長は即時に表示されるため、バックホウのオペレーターのみで削孔長管理も可能となる。施工日時や位置、姿勢角度、削孔長などの各種データは記録され、一元的に管理できる。
 削孔機の駆動源は空圧から油圧に変更し、削孔力を高めた。油圧源はバックホウ本体から取ることで、油圧ユニットや油圧ホースなど削孔機の操作付帯物をコンパクト化し、機動力が向上。次の削孔位置へ迅速に移動でき、作業全体の効率化に寄与する。
 また、削孔機の軽量化により、搭載できるバックホウは従来の0.8m3クラスから0.5m3クラスまで小型化が可能で、狭い現場での機動力が高まる。
 現在は九州の現場に適用し、削孔性能などの検証している。今後は実現場への本格展開に向けてコストダウンの検証や必要な性能の絞り込みなどに取り組む。

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